2006年03月12日

エンタテインメント

先日友人と話した中で挙がったのが
「日本の音楽ビジネスとアメリカの音楽ビジネス」
という話題。
音楽仲間や欧米の留学・滞在経験者との会話ではよく出る話題なのだが
こうして十数年音楽と関わってきて見えて来たことは
「両国の、生活の中でどれだけ音楽が浸透しているかという違いは
 まだまだかなりのものだ」
ということ。

日本のいわゆる音楽シーンというのは
(音楽シーンと語る時点で既に垣根が感じられるのだが)
例えばバンドに対して「あなたは私が熱狂するに値することをしてくれるの?」
という問いを常に行いながら、ライブなりコンサートなりを観ている。
演奏する方が真剣なら、聴く方も全力投球。

かたや、アメリカのコミュニティーでは、
「じゃあこれからパーティーに行こう。今日はバンドがいるのか。
とりあえず飲んで踊っとけ」
という感じ。
それほど踊れるバンドじゃなくてもかまわず踊るし、
友人の話だと、プログレの変拍子であってもパターンさえ汲み取れれば
若い女の子がガンガン頭を振って踊っていたりするそうだ。

それでもショービジネスの国だけあって、
日本で椎名林檎の劣化コピーが水面下で増殖したのと同様かそれ以上に
(いまだに日本のアーティストはアメリカの「それ」であるのも多いが)
アメリカではあからさまに売れているアーティストの二番煎じがあるし
誰でもよいというわけではなく質の高いオリジナルにこそ評価を与えている
(と少なくとも信じたい)。

ただ、こういうことをつらつらと書いてみると
ちょっと前になんだか広まった言葉

「消費する音楽」

ってなんだよ?と。
まだ評価を下されていないものには慎重である一方、
「これは売れている」「これはメジャーだ」と定評の付いたものには
値引き、レンタル、挙げ句の果てにファイル共有。
そして「良い音楽」を「使い捨てる」。

全ての人がそうであるとは限らないし、
日本もアメリカも違法コピーで満足している連中がいるのだけど
どこか違和感を感じるのは
「音楽がない生活を受け入れられるかどうか」、
それが残念ながら日本では
「別に求めるには至らないが、相当のものが与えて貰えるのならラッキー」
というものなのだろうか。

お歳暮やおもてなしの気質、
その距離感ってエンタテインメントとは相容れないよなぁ。


posted by イニ at 15:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 思索 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

最終リハ

我がバンド、ZASHの初ライブもいよいよ近付き、
ついに当日まであと5日となった。
17日の夜、静岡の沼津で、演奏は21時過ぎ。
ハッキリ言って自分の知り合いは来られる可能性ゼロだが
それでもかなり久々のステージはそれ自体が楽しみ。
土曜は最終リハということで、サポートボーカルのミッシェルと
本職はVo.だが今回は鍵盤でノリコさんが来てくれた。

ミッシェルの、CDにも収録されているキュートなコーラスに加えて
カバーの曲ではディープなブラック特有のテイストもちらりと見えて
限られた時間に耳を研ぎすましながらも、思わずニヤリとさせられた。

ノリコさんは僕がかつてサポートしていたバンドのVo.で、
彼女はいわゆるバークリー卒、だけどジャズは弾けないのよねと語る
バリバリクラシック専攻のピアニストだったらしい。
学内では「ベスト・クラシック・プレイヤー賞」なるものを頂いたとか。

同じバンドにいたKey本職の人(ZASHのCDで弾いてくれた)も
バークリーメソッドを修めた人で、二人の理論的な話や
とりわけ音楽を共有する方法と手段については多くを教わった。
(譜面の書き方とか、コードの付け方とか…我流を脱するのは大変)

とにかく、二人のサポートを得たことで
これまでスペースの中に生まれた「寂しい、苦しい」緊張感が緩和され
音を「抜く/預ける」という選択肢が増えたことが嬉しい。

個人的な問題では、僕のベースはわりと大編成に対して主張が効く音、
逆に3ピースでは角が立ち過ぎる気配があることを感じた。
これも一つの収穫。

さて、あとわずかに残された時間をうまく使いましょ。
リズムの歌い方と、アンサンブルでの遠近感。
posted by イニ at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 練習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。